内容説明
自らの母国語であるドイツ語をいかにして豊かな文化言語へと育成すべきか。学術言語として圧倒的な通用範囲を誇っていたラテン語の独占状態に抗して、ライプニッツは民衆の言語であるドイツ語を日常言語のレベルを越えて学術文化を担いうる言語にまで成長させるシナリオを具体的に描いて見せた。…よみがえる=ライプニッツの「国語改良のシナリオ」思想家ライプニッツが提案した文化言語化計画(本邦初訳)。
目次
知性と言語をよりよく鍛練するようドイツ人たちへ諭す―ドイツ的志向の協会を設立する提案を付して(1846年刊)
ドイツ語の鍛練と改良に関する私見(1717年刊)
解説(母語に対するまなざし;『ドイツ語の鍛練と改良に関する私見』;『知性と言語をよりよく鍛練するようドイツ人たちへ諭す』 ほか)
著者等紹介
ライプニッツ,ゴットフリート・ヴィルヘルム[ライプニッツ,ゴットフリートヴィルヘルム][Leibniz,Gottfried Wilhelm]
1646年ドイツのライプツィヒ生まれの、哲学者・数学者・歴史学者・物理学者・外交官。1676年以降ハノーファー公の顧問官・図書館長を務め、1716年ハノーファーで死去。フランス、イギリス、イタリア、オランダなどヨーロッパ各地をめぐって当代の学者や有力者たちと学的交流を図るとともに、1700年ベルリンに科学アカデミーを設立しドイツの文化振興にも努めた。二進法の研究および自動計算機の考案は、現代のコンピュータの歴史的先駆とも見なされている
高田博行[タカダヒロユキ]
学習院大学文学部ドイツ文学科教授。専攻は、ドイツ語学(近現代のドイツ語史)
渡辺学[ワタナベマナブ]
学習院大学文学部ドイツ文学科教授。専攻は、ドイツ語学、言語学(社会言語学、対照言語学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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