内容説明
第二次大戦勃発の年にブルガリアに生まれ、戦後、社会主義の祖国からパリへ移住して、いまやフランス思想界の中心的存在となったトドロフが初めて語る自身の思想と行動と生活の軌跡。異境に生きる者の視点から“人間主義”の道を語る。
目次
1 ダニューブの田舎者
2 詩から構造へ
3 構造主義批判
4 パリの田舎者
5 人間の多様性
6 人間主義の船
7 人間主義―実践と作品
8 歴史の道徳的意味
9 記憶と正義
10 相互に相反するものが隣接する
著者等紹介
トドロフ,ツヴェタン[トドロフ,ツヴェタン][Todorov,Tzvetan]
1939年、ブルガリアに生まれる。1973年、フランスに帰化。ロラン・バルトのもとに『小説の記号学』(67)を著して構造主義的文学批評の先駆をなす。91年、『歴史のモラル』でルソー賞を受賞。現在、国立科学研究所(CNRS)の芸術・言語研究センターで指導的立場にある
小野潮[オノウシオ]
1955年宮城県に生まれる。東北大学大学院博士課程単位取得修了。現在中央大学文学部教授・19世紀フランス文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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