出版社内容情報
メルロ・ポンティの遺稿となった未発表の講義ノートを公刊して、生涯フッサールとの間で交わし続けられた対話の全容を明らかにする。
内容説明
メルロ=ポンティの遺稿となった未発表の講義ノートを公刊して、フッサールとの間で生涯交わしつづけられた対話の全容を明らかにするとともに、現象学の極限に挑んだメルロ=ポンティ晩年の思想の成果を14名の精鋭が多角的に考察する。
目次
フッサール著『幾何学の起源』に関する講義ノート(現象学の極限にあるフッサール)
メルロ=ポンティの現象学に関する研究(端緒について―フッサールの遺産とメルロ=ポンティの経験;後期メルロ=ポンティにおけるハイデガーとの近さと隔たり;メルロ=ポンティと懐疑論の哲学的立場;可感的なものと剰余―メルロ=ポンティとカント;直感と反省のあいだ メルロ=ポンティの現象学における批判の意味 ほか)
著者等紹介
メルロ=ポンティ,モーリス[メルロポンティ,モーリス][Merleau‐Ponty,Maurice]
1908‐61。エコール・ノルマル卒業後、リヨン大学、ソルボンヌ大学の教授を経て1952年コレージュ・ド・フランス教授となる。1945年サルトルとともに雑誌『現代』を主宰し、実存主義の運動を理論的に指導したが、52年サルトルと決裂し同誌を去る。現象学に新境地を開くとともに、言語論から「肉」の存在論へと至り、構造主義やポスト構造主義にも深い影響を及ぼしている
加賀野井秀一[カガノイシュウイチ]
1950年生まれ。中央大学、パリ大学を経て、中央大学理工学部教授。言語学、フランス文学、哲学専攻
伊藤泰雄[イトウヤスオ]
1950年生まれ。学習院大学大学院博士課程単位取得退学。大学非常勤講師。専門はマルブランシュ研究、メルロ=ポンティ研究
本郷均[ホンゴウヒトシ]
1959年生まれ。早稲田大学文学研究科哲学専攻博士後期課程単位取得退学。東京電機大学工学部助教授。専門はフランス哲学、現象学
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