出版社内容情報
ロベスピエールの「最高存在の祭典」賛歌の作者として栄光を得た無名の詩人デゾルグ。ナポレオンに反抗し監禁され歴史から消えるその信念に生きた人間像を描く。
内容説明
ナポレオンによって精神病院に監禁され、後世の批評家から無視され忘却された革命詩人デゾルグの命運を心性史の視点から克明にたどり、信念に生きたその生涯を甦えらせる。
目次
テオドール・デゾルグ―伝記から事例研究へ
第1部 デゾルグ父子(出自―村の公証人;勝ち誇る法官たち―エクス 一七五〇~一七七五;弁護士から王の僕へ;父デゾルグの過ぎたる野望、あるいはより厳しい転落の運命;地方文化におけるブルジョワ的リレー)
第2部 革命詩人テオドール・デゾルグ(相続人たち―一七八四~一七九四;宇宙の父;大きな仕事場から大きな友情へ;事物の力;市民的徳性の詩人;テオドール・デゾルグのイタリアの夢)
第3部 錯乱(聖なる父を倒せ!;父の呪い、あるいはシャラントンに閉じ込められたもう一人の男;忘却の四つの円、あるいはテオドール・デゾルグの地獄)
結論 逸脱と規範
付録 「最高存在の賛歌」共和二年
著者等紹介
ヴォヴェル,ミシェル[ヴォヴェル,ミシェル][Vovelle,Michel]
1933年生まれの現代フランスの歴史家。エクス大学、パリ第一大学(ソルボンヌ)フランス革命史講座教授(A.ソブールの後任)を務め、現在同大学名誉教授
立川孝一[タチカワコウイチ]
1948年生まれ。プロヴァンス大学文学部博士課程修了。現在、筑波大学歴史・人類学系教授。専攻はフランス史
印出忠夫[インデタダオ]
1957年生まれ。上智大学大学院修了。現在、聖心女子大学文学部助教授。専攻はフランス史
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