内容説明
西洋中世の人びとの歩行・騎行が、閉ざされた空間をどのように開き、拡げていったか。旅行記や記録をはじめ、口頭伝承や文学作品、地図や絵図、建築・道路、さらに劇場としての都市等々、あらゆる表象形式を博捜して、世界の「尺度」の開発および「場所」の認識、宇宙観・時空観の位相と変遷を読み解く。
目次
序論
第1部 居住地
第2部 騎行
第3部 発見
第4部 形象化されたもの
エピローグ
著者等紹介
ズムトール,ポール[ズムトール,ポール][Zumthor,Paul]
1912年ジュネーヴ生まれ。アムステルダム大学付属ロマンス語・ロマンス文学学院で20年間ほど教鞭をとる。その後、ヴァンセンヌ大学(パリ第8大学)、米国のイェール大学、カナダのモンレアル(モントリオール)大学「比較文学科」科長・教授。1995年没
鎌田博夫[カマタヒロオ]
1924年東京に生まれる。大阪外国語学校フランス語部・京都大学文学部文学科(フランス文学専攻)卒業。1952年から大阪市立大学文学部専任講師を経て、1988年東北大学文学部教授退官。同大学名誉教授。フランス共和国パルム・アカデミック勲賞(シュヴァリエおよびオフィシェ)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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