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出版社内容情報
イギリス近代初期文化の中で構築された家族の価値を同時代のシェイクスピア劇を軸にその表象を探り,現代の家族問題に新たな光明を投じる。
内容説明
家族の価値の文化史。愛を育む場として理想化されてきた核家族が今や家庭内暴力を生み出す危機的状況にある。イギリス近代初期の文化的変容の中で構築された家族の価値を、同時代のシェイクスピア劇や絵画・墓碑などを分析しその表象を探り、家族とは何かの問題に新たな光明を投じる。
目次
第1章 序文―文化史を読む
第2章 黄金世界の欲望―『恋の骨折り損』と『お気に召すまま』
第3章 結婚―イモジェンの寝室
第4章 親であること―ハーマイオニの彫像
第5章 兄弟間のライバル意識―『ハムレット』と最初の殺人
第6章 あとがき―情熱=受難と解釈
著者等紹介
ベルシー,キャサリン[ベルシー,キャサリン][Belsey,Catherine]
1940年、ソールズベリーに生まれる。ウォーリック大学大学院博士課程修了。文学博士。現在、カーディフ大学英文学部教授、および同大学批評文化理論研究所の所長を務める。文化史家として、ラカン、デリダ、フーコーのポスト構造主義理論を軸に、欲望、結婚、家族など文化の諸問題を広く論じ、文化批評の新しい可能性を切り開く。世界的なシェイクスピア学者としても活躍している
高桑陽子[タカクワヨウコ]
東京女子大学大学院修士課程修了、カーディフ大学大学院博士課程修了。文学博士。中央大学非常勤講師
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