叢書・ウニベルシタス
場所を消費する

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  • サイズ B6判/ページ数 393,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588007699
  • NDC分類 361.04
  • Cコード C1333

出版社内容情報

拡張され,圧縮され,使い尽くされる〈場所〉の多様な問題とその構造変容を探る場所の社会学論集。広範な分野における「時間?空間の社会分析」の重要性を論じる。

内容説明

レジャー研究、社会学、都市・地域研究、地理学、カルチュラル・スタディーズなど、広範な分野における、時間‐空間の社会分析の重要性を説く。

目次

1 社会と空間(場所の消費における時間と空間;寄生体としての社会学―その短所と長所;集合的行為と新マルクス主義―批判的分析;社会、空間、ローカリティ)
2 リストラクチュアリングとサービス(農村のリストラクチュアリング;資本主義的生産、科学的管理、サーヒス階級;英国は史上初の「脱工業社会」か?)
3 消費、場所、アイデンティティ(ツーリズムの消費;ツーリズム、旅行、近代的主体;地域文化の再解釈;ツーリズム、ヨーロッパ、アイデンティティ)
4 自然の消費(観光のまなざしと環境;湖水地方の形成;社会的アイデンティティ、レジャー、田園)

著者等紹介

アーリ,ジョン[アーリ,ジョン][Urry,John]
1946年に生まれる。ケンブリッジ大学で経済学を専攻し、その後、社会学で博士号を取得する。1970年からランカスター大学で講師・助教授を歴任し、1985年以降は同大学社会学科の主任教授を務めている

吉原直樹[ヨシハラナオキ]
1948年、徳島県に生まれる。1972年、慶応義塾大学経済学部卒業。1977年、慶応義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了、社会学博士。立命館大学助教授、神奈川大学教授を経て、現在、東北大学大学院文学研究科教授

大沢善信[オオサワゼンシン]
1953年、福井県に生まれる。1978年、中央大学法学部卒業。1986年、中央大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。中央大学講師を経て、現在、金沢大学教育学部教授

武田篤志[タケダアツシ]
東北大学大学院文学研究科博士後期課程

松本行真[マツモトユキマサ]
JMR生活総合研究所研究員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

★★★★★

1
場所性と社会的諸関係との相互作用を分析する「場所の社会学」の試み。80年代初頭から10数年間に書かれた著者の論文を集めたものみたい。観光論を目当てに読みましたが、諸産業の発展によるリストラクチュアリングからポストモダンの場所論まで、論点が広すぎて全部にはついていけなかった。でもまあ参考になりました。2011/07/20

Ayumu Kobayashi

0
田舎は自然に「より近い」ように見える。というのは、田舎では比較的人影がまばらで、その環境は機械的でなく、計画化されておらず、入り組んだものに見えるからだ。しかし、もちろん、田舎で営まれる西洋的な農業形態は、自然からは程遠い。田舎の環境はかなり機械化されており、「風景」をごく選択的に構築することでそうした機械的光景を回避しているにすぎない。ほどんどすべての田舎の環境は計画によって作り出されたものである。というのは、ある意味で、農業は合理化された産業の極みであり、広く外的な調整を受けるからである。2013/08/16

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