叢書・ウニベルシタス
コペルニクス的宇宙の生成〈3〉

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  • サイズ B6判/ページ数 292p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588007637
  • NDC分類 112
  • Cコード C1310

出版社内容情報

コペルニクス前史・影響作用史を題材に,宇宙との関わりにおける人間の自己理解の歴史を跡づけ,哲学・文学・宗教まで欧州思想史を包括的に論じる。

内容説明

「宇宙のオアシス、例外的な奇蹟としての地球」という認識へ!宇宙の中心から人間を追放したコペルニクス革命を軸に、その前史や影響作用史に注目しつつ、20世紀の月面探査まで、宇宙における人間の地位の変容を追究した大著。待望の完結。

目次

第5部 コペルニクス的比較級(遠近法が宇宙論の拡張を導いた;上位の諸体系の典型としてのコペルニクスの体系;二十世紀から回顧したランベルトの宇宙;“諸体系の体系”をめぐる競争―カントとランベルト;カントの転回におけるコペルニクス的なものとは何か)
第6部 コペルニクス的宇宙の光学(可視性の地平は人間学的に制約されている;新しい星々の宣言とただ一人の人物がそれを信じた理由;望遠鏡に対する抵抗を説明する副次的理論が欠如していた;望遠鏡による反省と宇宙飛行の屈地性)

著者等紹介

ブルーメンベルク,ハンス[ブルーメンベルク,ハンス][Blumenberg,Hans]
1920年ドイツのリューベックに生まれる。パーダーボルンとフランクフルトで哲学と神学を学ぶ。1950年キール大学で教授資格を取得。60年ギーセン大学正教授、この頃エーリヒ・ロータッカーの推薦でマインツのアカデミー会員となり、独自の“メタファー論”の構想を発表。63年“詩学と解釈学”の設立メンバー、65年ボッフム大学に移り、70年から85年に退官するまでミュンスター大学教授を務めた。クーノー・フィッシャー賞やドイツ言語文芸アカデミーのジークムント・フロイト賞を受賞

座小田豊[ザコタユタカ]
1949年福岡県生まれ。東北大学教授。哲学専攻

後藤嘉也[ゴトウヨシヤ]
1953年山形県生まれ。北海道教育大学教授、哲学専攻

小熊正久[オグママサヒサ]
1951年新潟県生まれ。山形大学教授、哲学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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1
それまでの天文学の知識や技術をもとに打ち立てた自身の研究成果が世界の認識を一変させるものになるとコペルニクスは確信していただろうか。一撃で世界の認識を展開させるような研究や発見は今後なしえるだろうか。それとも現在のある成果が見直されてコペルニクス級のものだと「発見」されることがありうるだろうか。2020/04/11

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