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出版社内容情報
フーコーにとって,その新しい人間学探究の契機となった〈狂気〉は何を意味したか。狂気を排除して築かれてきた西欧文化の歴史像とフーコー哲学の輪郭を描く。
内容説明
フーコーにとって、独自の新しい人間学探求の契機となった“狂気”は何を意味したか。『狂気の歴史』の概念構造を明らかにし、体系的思考の形成に至るその哲学の核心に迫る。
目次
精神疾患の社会的/実存的基盤(統一あるメタ病理学の拒否;精神の病の諸形態 ほか)
狂気にかんする各時代の歴史的フィクション(一九六一年の序文;中世末から十六世紀までの狂気経験 ほか)
気違いの妄想ないし文学的エクリチュール―起源のない言語(ルーセルの手法;語の光 ほか)
狂気と有限性―精神分析の教訓(知の人間学的配置;狂気の近代的あり方の指定)
著者等紹介
グロ,フレデリック[グロ,フレデリック][Gros,Fr´ed´eric]
1965年生まれ。エコール・ノルマル・シュペリウール(高等師範学校)に学び、現在パリ十二大学で哲学を講じている。博士論文でフーコーの著作における認識の理論と知の歴史を扱って以来フーコーに関心を深め、その狂気のテーマを追求・発展させた著書や論文がある
菊地昌実[キクチマサミ]
1938年生まれ。東京大学大学院(比較文学)修士課程修了。現在、北海道大学教授
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