叢書・ウニベルシタス
民間伝承と創作文学―人間像・主題設定・形式努力

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  • サイズ B6判/ページ数 396,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588007293
  • NDC分類 901.8
  • Cコード C1398

出版社内容情報

民間伝承における各ジャンルの特徴と境界を体系的に明らかにし,研究方法を論じるとともに,シェイクスピアやセルバンテスの作品を口承文芸学の視点から考察する。

内容説明

民衆の哲学としての諺、精神の訓練としての謎々、バラードの家族主義、昔話のなかの障害者を論じ、口承文芸学の視点からシェイクスピアを読み直す。

目次

民間伝承における人間像
新聞に見られる諺
伝説の内容と語り口
伝説における警告型と模範型
昔話の中の虚弱者と障害者
昔話における家族と自然
民間バラードの家族主義
民間説話と創作文学に共通のテーマ
伝承文学と創作文学における人間の自己遭遇のテーマについて
シェイクスピア作品の主題とモティーフ
シェイクスピアにおける自己喪失と自己実現
マクベス、自己分裂と自己疎外の悲劇
セルバンテス、アベリャネダおよびモーツァルトの民間説話の扱い方
シェイクスピアにおけるイロニー
昔話における自由と束縛
伝承文学におけるパラドックス
伝説と昔話における原形式と目標形式

著者等紹介

リューティ,マックス[リューティ,マックス][L¨uthi,Max]
1909年、スイスのベルンに生まれる。ベルン、ロンドンおよびベルリンの大学でドイツ文学、イギリス文学、歴史学を学んだ後、1935年からチューリヒでギムナジウムのドイツ語教師を、1962年からチューリヒ大学の講師を勤め、1968年から1979年までは同大学に新設されたヨーロッパ口承文芸学の教授職に就いた。70歳で退官後は現在も刊行中の『昔話百科事典』の編集協力者となったが、その完成を持たず、1991年に没

高木昌史[タカギマサフミ]
1944年に生まれる。1975年、東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。独文学専攻。現在成城大学文芸学部教授
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