出版社内容情報
18世紀初頭からリソルジメントまでの曲折と試行を,マッツィーニやガリバルディらの思想・行動から無名の農民の声までを発掘する精細な手法で,明快に描く。
内容説明
イタリアの統一、近代国家への歩みは、複雑かつ力動的である。リソルジメントまでの曲折と試行を、ヨーロッパ史のパースペクティブ、そしてマッツィーニやガリバルディらの思想・行動から無名の農民の声までを発掘する精細な文化・社会史的手法を駆使して、明快に描く。国際的に定評あるイタリア近代史待望の完訳。
目次
第1部 イタリアの再浮上―一七〇〇‐六〇年
第2部 改革と権力/啓蒙主義と専制―一七六〇‐九〇年
第3部 革命家と穏和派―一七八九‐一八一四年
第4部 独立を求めて―一八一五‐四七年
第5部 独立の代償―一八四八‐六一年
著者等紹介
ウルフ,スチュアート・ジョーゼフ[Woolf,Stuart J.]
1936年ロンドンに生まれる。1975年以来エセックス大学教授としてヨーロッパ近現代史の研究・教育に携わるかたわら、フィレンツェのヨーロッパ大学付属研究所をはじめ、フランス、スペイン、オーストラリア、アメリカ合衆国でも精力的な活動を展開する。とくに政治・経済・社会史に関する多彩な研究を発表。本書のほかに、『ナポレオンによるヨーロッパ統合』(1990)、『ヨーロッパのナショナリズム―1815年から現在まで』(1996)などの著作がある
鈴木邦夫[スズキクニオ]
1956年生まれ。慶応義塾大学大学院文学研究科(西洋史専攻)修士課程、早稲田大学大学院文学研究科(西洋史専攻)博士課程を経て、現在、東京電機大学助教授。著書に『歴史学―国際化とその相互理解のために』(東京電機大学出版局、1997)
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