出版社内容情報
ギリシア以来の否定の〈ノー〉に含まれる意味とその歪曲の歴史を告発しながら,同時にフロイトやフランクフルト学派との対決,ハイデガーへの根源的批判を目論む。
内容説明
ギリシャ以来の否定の「ノー」に含まれる意味とその歪曲の歴史を告発しながら、同時にフロイト思想やフランクフルト学派との真摯な対決、ハイデガー存在論に対する根源的批判を目論む。
目次
1 ノーを言う難しさへの一歩、あるいは「試み」の問題
2 ノーを言う難しさ、あるいは喪失に脅かされる自己同一性
3 ノーを言う難しさ、あるいは言語喪失の言語
4 ノーを言う難しさ、あるいは自己破壊の運動と抵抗
著者等紹介
ハインリッヒ,クラウス[Heinrich,Klaus]
1927年ベルリン生まれ。終戦後に、フリードリッヒ・ヴィルヘルム大学(後のフンボルト大学)で法学・哲学・文学・神学・心理学などを学び、’48年に学生代表としてベルリン自由大学創設に参加。新設の自由大学では主に哲学・宗教学・精神分析学を学び、’64年本書で教授資格を取得、’69年から(’71年正教授)’95年に退官するまでベルリン自由大学宗教学研究所所長を務めた
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