出版社内容情報
近代を導いてきたメディア=書物=グーテンベルク銀河系の世界に代って進展する,コンピュータや電子メディアの情報伝達社会における新たなメディア論を提示する。
内容説明
本書の考察は現在を代表する最も進んだコミュニケーション理論、ルーマンの理論に多面的に接近を図り、またライプニッツの単子論からアドルノの美の理論に至る概念の流れを辿りながら論点の前史を輪郭づける。そのうえで様々な理論を束ねる新たなコミュニケーション理論の根本概念を提案してみる。そこではハーバーマスの理論と対決することになるだろう。
目次
第1章 概論
第2章 脱魔術化
第3章 インターフェース
第4章 メディア美学
第5章 知のデザイン
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゅん
7
幅広い前提知識(哲学、メディア論等)を必要とする本であるので内容の理解はできませんでした。訳者あとがきから本書を理解できるためのヒントを書き記します。本書はハーバーマスのコミュニケーション論に反駁する内容がメインです。ただし、ハーバーマスのドグマはドイツで圧倒的に支持されており、ボルツ曰くハーバーマスに逆らうことはアウトサイダー扱いをされるとのことです。本書のベースはルーマンの社会学、システム理論です。これが難解で訳者も訳者泣かせと言わせるほど。(続きはコメントに書きます…)2018/01/28
Kan T.
0
https://www.h-up.com/books/isbn978-4-588-00657-9.html 2020/09/09