出版社内容情報
絵画を前にして,見る者の胸中に渦巻くさまざまなざわめき(絵画的雑音)を言葉として写し取り,絵画と言説が相互に横断し合う新たな創造の場を現出させる試み。
内容説明
プッサンとカラヴァッジオという対照的な画家の作品を前にして、胸中に渦巻くさまざまなざわめき(視覚的雑音)を言葉として写し取り、神話学、言語学、記号学、精神分析等々の多様な領域を横断しつつ、絵画に固有の言説は可能かを問う。
目次
問い、仮説、言説
いくつかの読み
否定(認)
アルカディアの風景
名詞‐文、断章?墓碑銘、銘句?
文字、影、鍵
方法論的‐批評的な序説
分析の戦略‐神話的計略
凸面鏡のなかの肖像
歴史画としての『メドゥーサの首』〔ほか〕