出版社内容情報
アウエルバッハの古典『ミメーシス』の批判原理を視座にシェイクスピアの文学世界を斬新に解釈。文学の実践と現実描写の関係をめぐって新ミメーシス論を展開する。
内容説明
アウエルバッハの名著『ミメーシス』の批評原理を視座に、シェイクスピアの文学世界を斬新に解釈。文学の実践と現実描写の関係をめぐって「新しいミメーシス」論を展開する。
目次
第1章 諸概念に揺さぶりをかける(文脈;関係性であって、物ではない―verum factum;人間を分解する―意味に対する言語の優先)
第2章 ミメーシスの分解(写実主義という仮面;新古典主義的迫真性―形容詞的そして副詞的写実主義;18世紀のシェイクスピア理解 ほか)
第3章 シェイクスピアによる世界の模倣(『ジュリアス・シーザー』と『コリオレイナス』;『ヴェニスの商人』と『オセロー』;『ヘンリー四世』―ハル王子とフォールスタフ)
第4章 新しいミメーシス(シェイクスピアを実例にして;オッカムのひげ―潜在性に関する覚書;結語)