出版社内容情報
ルソーが人間の本質的社会性の根底に据えた〈尊敬〉の概念を継承しつつ,人間への信頼と共同体への親密感の理論的再構築をめざし新たな人類学への展望をひらく。
内容説明
古代ギリシア以来の西洋個人主義の伝統に挑み、ルソーが人間の本質的社会性の根底に据えた「尊敬」という観念を継承しつつ「人間への信頼」と「共同体への親密感」の理論的再構築をめざす。新たな一般人類学(人間学)への展望を開く。
目次
1 思想史への一瞥
2 存在する、生きる、実存する
3 承認とその運命
4 人格の構造
5 共存と完結