出版社内容情報
イソップやラ・フォンテーヌ,あるいはルイ14世の肖像画を記号論的な手法で読み解き,ロゴスとエロスと食物が境を接する場で,記号が変化するプロセスを描く。
内容説明
イソップやラ・フォンテーヌ、ペローの作品、あるいはルイ14世の肖像画を記号論的手法で自在に読み解き、ロゴスとエロスと食物が境を接する物語の場で、言葉が食物になり、食物が言葉になる記号の変化のプロセスを鮮やかに描き出す。身体=口承性としての言語活動の哲学的考察。
目次
1 食べられる言葉―または記号によって捉えられた聖体
2 食べる、話す、書く…(『ロバの皮』または口承性;動物‐寓話 ほか)
3 妖精たちの料理―またはペローの童話における料理の記号(理論的な食前酒;焼いたブーダン―または遂行動詞の逸脱(『愚かな願いごと』) ほか)
4 王の身体(王の栄光の身体とその肖像;悲壮な身体とその医師『ルイ十四世の健康日誌』について)