出版社内容情報
人間存在と欲動エネルギーの問題を身体論.欲望論に依拠し展開し〈ポスト構造主義〉の思考の場へと思想史的転換を印づけた記念碑的著作。前期リオタールの代表作。
内容説明
「ポスト構造主義」の思考の場へと思想史的転換を印づけた記念碑的著作。70年代にいたるリオタールの思想の頂点を示す。
目次
第1章 大いなる束の間の皮膜
第2章 テンソル
第3章 マルクスという名の欲望
第4章 取引
第5章 資本
第6章 この書物のエコノミー
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
as_bayesian
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3割くらいで挫折。無意識について書かれていて、感覚的にはリビドー的なものを感じることはできる。でも、結局理論的に何が書いてあるのかよくわからない。2009/11/21
鏡裕之
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フランス現代思想が持つ高踏戦術、すなわち「抽象的な表現を並べて高邁な雰囲気を出す」&「わけのわからない難解な言い回しをして高尚そうに見せかけて煙に巻く」が全面に出まくった、フランス現代思想の典型的な著作。エロ的な言葉がぼんぼん出てくるが、現役のポルの作家からすると、男の欲望にも詳しくないポルノの素人である哲学者が無理してエロを書いたようにしか見えない。正直、リオタールはオナニー的である。本書は『言説、形象』よりもさらに激しくオナニー的で、難解さと晦渋さは悪質なレベルであり、読む必要を感じない。2023/01/10