出版社内容情報
近代におけるユダヤ・ドイツ関係を文化史として読み解き,19世紀中葉からアウシュヴィッツにいたる反ユダヤ主義の底流を克明に跡づけつつ「戦後50年」を問う。
内容説明
近代におけるユダヤ・ドイツ関係の歴史を文化史として読み解き、19世紀中葉から1933年までの解放と共生の時代、「文明の断絶」たるアウシュヴィッツにいたる反ユダヤ主義の底流を克明に跡づけるとともに、戦後50年の「ユダヤ・ドイツ問題」の隠蔽を告発する。
目次
1 袋小路のなかの解放(「ユダヤ・ドイツの共生」―神話と現実;パリアとしてのユダヤ人;無国籍性としてのユダヤ性―ヨーゼフ・ロート;成り上がり者としてのユダヤ人)
2 絶滅から記憶へ(アウシュヴィッツ、歴史と歴史家;歴史と記憶―アウシュヴィッツ後のドイツにおける「ユダヤ問題」)