出版社内容情報
18世紀の知と欲望の具現者と言えるディドロが美的対象にそそぐまなざしと,言葉と思考によって眼前の作品に対峙する〈哲学者〉の精神の生動を見事に描き上げる。
内容説明
18世紀の知と欲望の具現者ディドロが美的対象にそそぐまなざしと、言葉と思考によって眼前の作品に対峙する「哲学者」の精神の生動を描く。
目次
画家たちの空間のなかのディドロ
夢の供犠
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ラウリスタ~
2
ディドロのサロン評はまだちゃんと読んでいない。が、なかなか変なサロン評を行なっているんだなってことはよく分かる。歴史画だったら、そのストーリーを勝手に語っちゃう。絵画批評の形式とって、実際は自分の独り語りみたいになるんだろう。エスキスと完成の対立、ってのはディドロがすでにい批評のなかで行なっていることらしい。18世紀からある構造なんだな。スタロバンスキー何冊目かな?これは短いんだけど論文だから、いまいち読みにくいかも。2012/12/05
とまる
0
心理や医学に通じた著者が、芸術や言葉について分析的に語る。精神分析的な用語も多いが難解ではなく量も少ないので読みやすい。2011/05/27