出版社内容情報
構造主義,記号論,マルキシズム等々の批評理論によって無視.否定されてきた基本的な読みの体験の復権を企てる。文学の秘める複雑かつ深淵な〈喜び〉へと導く。
内容説明
文学体験の正道への復権。構造主義、記号論、マルキシズム、フェミニズム等々の批評理論がはらむイデオロギーによって無視・否定されてきた基本的な読みの体験の復権を企て、聖書、シェイクスピア,ジョイス,ナボコフらを精細に分析し、文学の秘める複雑かつ深淵な〈喜び〉へと導く。
目次
序章 読みの体験の消失
第1章 文学言語と他の言説との差異
第2章 登場人物と現実世界の関係
第3章 文体
第4章 引喩
第5章 構造
第6章 語りの遠近法
第7章 複数の読みと不確定性の沼