出版社内容情報
ハイデッガーを批判しナチスに抗した諸論考をはじめ,1932?70年に書かれた15本の論文を集成。時代を透視しつつ,歴史の意味を追究した思考の軌跡を示す。
内容説明
東西の思想的伝統の精髄を縦横に汲み取りつつ、人間の実存と歴史の意味をめぐり、深く反時代的に思考したが故により即時代的であったレーヴィット。ハイデッガーやC.シュミットを批判し、ナチスに抗した戦前・戦中の論考はじめ、1950年から70年までの円熟期の思索を集成。
目次
実存哲学
政治的決断主義(C.シュミット)
ヨーロッパのニヒリズム
世界の歴史と救済の生起
自然と歴史
人間の自然と人間性
マルクス主義と歴史
人間と歴史
東洋と西洋の相違に対する所見
60年後のニーチェ
歴史の意味について
進歩の宿命
キリスト教、歴史、哲学
ハイデッガーの存在の問題に寄せて
真理と歴史性