出版社内容情報
ナチ強制収容所の体験をもとに,大量虐殺から「生き残った」人々の精神的要因を詳細に分析し,人間の連帯とは何か,他者への道徳的責任とは何かを鋭く問いかける。
内容説明
ナチ強制収容所の体験をもとに、大量虐殺から「生き残った」人々の精神的葛藤を精細に分析しつつ、人間の連帯とは何か、他者への道徳的責任とは何かを鋭く問いかけるとともに、暴力、女性差別、教育問題等の幅広い領域にわたって20世紀の人間と社会を省察する。
目次
極限
外傷と再統合
ドイツの強制収容所
教育と現実原理
失敗しようとする決意
『サマーヒル』について
破滅への無意識の貢献
アンネ・フランクの無視された教訓
アイヒマン―その組織、犠牲者
生き残ること
全体主義の心理的アピールに関する所見
疎外と自律
時代遅れの若者
性の革命について
精神分析を受けたポートニー〔ほか〕