出版社内容情報
男性支配のイデオロギーと制度としての歴史を徹底的に検証しなおし,〈支配者形態社会〉から〈協調形態社会〉への転換の可能性を追求して人類の未来への展望をひらく。
目次
《聖杯》と《剣》
失われた世界への旅―文明の始まり
過去からのメッセージ―《女神》の世界
本質的な差違―クレタ
混沌から暗い秩序へ―《聖杯》から《剣》へ
失われた時代の記憶―《女神》の遺産
逆立ちした現実
歴史のもう一つの半分
過去の形―女男結合制と歴史
縛めを解いて―未完の変容
進化の没落―支配者形態の未来
進化における大躍進―協調形態の未来に向けて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シフ子
4
『アトランティスの遺産』の中で この本は「ダーウィンの『種の起源』以来 最も重要な本」と紹介されていた。男性が支配する社会の前には 女性と男性が平等な立場で 農耕をして平和に暮らしていた時代があった。それは今でも女神神話として受け継がれているそうだが このことは 宮崎駿監督が『風の谷のナウシカ』や『もののけ姫』などの作品に描こうとしている世界が 女性がリーダーであり 元気な村であることを彷彿とする。これからは 女か男かではなく 共に携える時代だと伝える本。2006/12/16
Shinya Kusakabe
2
『死ももたらす≪剣≫ではなくして、生命を支え高める≪聖杯≫によって象徴される女男結合制ないし協調形態社会こそ、実行可能な別の選択』どす。2012/05/03
川崎佑樹
2
リーアン・アイスラーが他の本で紹介されていて、興味があったので読んでみたのですが自分の知識では難解な部分もあり、あんまり理解できなかった…。ただ、世界的にはかなり有名な本ではある。2012/01/23