出版社内容情報
知の諸領域に君臨する自己準拠的な〈絶対〉の支配から脱却し,混沌と無秩序からの秩序生成のイメージを,ゆらぎにみちた〈多様体〉の結合として鮮明に描き出す。
内容説明
物理学、数学、幾何学が起源において辿った道を追跡しつつ、無秩序からの知の生成をゆらぎにみちた〈多様体〉の結合として捉え直し、自然科学と人文科学の間の知の横断路を探る。〈局所的なもの〉と〈大域的なもの〉の間に横たわる最大の難関・北西航路に挑む。
目次
遠歩き
第一の航路(注目に値することではあるが、そこから何ごとも起こらない;正確で人間的;固体、流体、炎;空間と時間;歴史―世界と場所、妨害)
遠歩き(散歩によって展覧会の絵の検討が行なわれる)
第二の航路(妨害―認識論;科学史;幾何学の起源)