出版社内容情報
独創的概念を駆使して,主体と客体,原因と結果の逆転した「悪の原理」を追求し,今日の異常な出来事を,客体による目的なき戦略〈宿命の戦略〉として捉えなおす。
内容説明
『誘惑の戦略』、『シミュラークルとシミュレーション』につづく現代社会解読の三部作。前二作で展開した独創的概念を駆使して、主体と客体、原因と結果の逆転した〈悪の原理〉を追求し、今日の異常な出来事を客体による目的なき戦略(宿命の戦略)として捉え直す。
目次
エクスタシーと慣性
トランスポリティックの姿(肥満;人質;猥褻)
アイロニーの戦略(社会体のずる賢い天才;情熱の天才的いたずら者)
客体とその運命(客体の優位;完全な商品;性的対象の称賛;灰色の危機;結晶は復讐する;宿命、あるいは可逆的な切迫;世界の儀式)
悪の原理について