- ホーム
- > 和書
- > 人文
- > 哲学・思想
- > 構造主義・ポスト構造主義
出版社内容情報
寓話のなかにちりばめられた〈パラジット=寄食関係〉なるキイ・ワードを学際的操作子として捉えなおし,現代における〈寄食〉と〈宴〉の関係を巧みに読み解く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぷほは
2
なんとか晩飯までに読み終えた。フォンティーヌの寓話から、ルソーの孤島生活と告白、そして『響宴』の中の談話まで、様々な物語に寄生しながら、パラジット=食客=雑音の論理を投げかけていく。最後がディアボリックな愛について論じられていることにびっくり。家にあったのに、何で今まで読んでなかったのだろう。「もし彼が包摂するならば、彼はサンボルである。もし彼が排除するならば、彼はディアボルである。悪魔そのものの出現である」p420。『ルーマンの社会理論』の参考文献として読んだが、『社会学的ディアボリズム』とも繋がった。2015/10/24