出版社内容情報
欠陥動物=超動物としての人間本性を明らかにし、神話・言語から制度・技術におよぶ基礎的人間学を展開して文明論的検討への展望を開く。<初版1985年>
目次
序説(生物学的特殊問題としての人間;階層図式の拒否 ほか)
第1部 人間の形態学的特殊地位(器官の原始性;ボルクとその学派の理論 ほか)
第2部 知覚・運動・言語(交流における原初的循環過程;継続 ほか)
第3部 衝動法則・性格・精神の問題(衝動説の拒否;二つの衝動法則・空隙 ほか)
著者等紹介
ゲーレン,アルノルト[ゲーレン,アルノルト][Gehlen,Arnold]
1904‐76。ライプツィヒに生まれる。ドリーシュ、ハルトマンらに学び1934年からライプツィヒ、ケーニヒスベルク、ウィーン各大学哲学科教授。40年ウィーンで兵役に徴用され45年将校として従軍。戦後はシュパイヤー、アーヘン大学に社会学教授として招かれ要職をつとめる一方、ギムナジウム時代から愛読したショーペンハウエル直伝の哲学精神は衰えることなく、現代産業社会における人間の頽落現象を眼前に、つねに鋭い問題提起を止めなかった
平野具男[ヒラノトモオ]
早稲田大学大学院(ドイツ文学)博士課程中退。東京学芸大学教授
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