内容説明
「女は人生長いんだし」と緒方さんがスイスに単身赴任したのは六十三歳のときだった。「子育てを終えた六十歳を過ぎてからの出発」「戦後における女性の社会進出」「外交官の父に育てられた生い立ちと家族の肖像」「国連難民高等弁務官の役割」「アフガニスタン復興支援における問題点」「いま世界で起きている戦争」「人道大国・日本へと導いた手腕」「国際テロに向けられた警鐘」「国際平和の未来」―彼女の生い立ちをたどりながらこれまで行なってきた仕事と半生を振り返り、国際人として活躍するにいたった“小さな巨人”の生き方すべてを語る。
目次
1 理想の国際人のつくり方―“戦前の帰国子女”と家族の肖像(生まれ育った環境が導いた学問への関心;女の長い人生のうちの一部にすぎない結婚 ほか)
2 難民救済に懸けた十年―“人間のあり方”を考えるのは最も大切なこと(女冥利につきる仕事に挑戦した“六十三歳からの出発”;それまでのルールを変えてクルド難民へ向けた英断 ほか)
3 女だったからこそできたこと―世界が向けた“聖母”への視線(ごく普通の女性として持っていた結婚への憧れ;内面からあふれ出るエレガンス ほか)
4 難民を救うことは地球を救うこと―いまなおこの星で起きている戦争(救済が示す真の国際化;急がれる不平等の解消 ほか)
著者等紹介
黒田龍彦[クロダタツヒコ]
1962年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒。出版社勤務を経て、ジャーナリストとして国際文化研究を行う。アジア各国で発行される日本人向け月刊誌など多くの現地誌に奇稿
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