平凡社新書
東京・パリ・ニューヨーク ファッション都市論

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  • サイズ 新書判/ページ数 186p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582852462
  • NDC分類 589.2
  • Cコード C0239

内容説明

世界のファッション先端都市―東京・パリ・ニューヨーク。パリは「ファッションの都」として君臨しているが、そこに住む人は「シック」という変わらぬ美意識を持っている。ニューヨークでは、ビジネスの成功のために服が選ばれる。そして東京は?世界一のブランド輸入都市でありつつ、「カワイさ」「自由さ」に依拠した斬新なファッションが生まれている。移ろいやすく、気紛れな「ファッション」から、都市の文化・歴史・感性を捉える新しい試み。

目次

序章 都市とファッション
第1章 パリとファッションの幸福な関係(パリの愉しみ;パリ・コレクション ほか)
第2章 ニューヨーク、ファッションという名のマーケティング(ドレス・フォー・サクセス;マーケティングからファッションが生まれる ほか)
第3章 浮遊都市東京(表参道―ファッションの縮図;渋谷―若者の文化と風俗 ほか)
結び ファッションから見える都市の姿

著者等紹介

南谷えり子[ミナミタニエリコ]
1950年東京都生まれ。ファッションジャーナリスト、玉川大学芸術学部非常勤講師。学習院大学、ニューヨーク州立ファッション工科大学(FIT)卒業。伊藤忠ファッションシステム・ニューヨーク駐在員、『エル・ジャポン』編集長などを経て現職

井伊あかり[イイアカリ]
1975年富山県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程在籍。東京大学教養学部卒業。パリ第一大学美術史考古学部DEA課程修了。日本学術振興会特別研究員。服飾文化および表象文化論を研究
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

B.J.

5
●ごった返して混乱が起これば起こるほど、ショーの熱気も話題も盛り上がるという不条理が生まれる。 開催時間が遅れるのは当たり前。定刻どうりに始まらないことが、パリコレのルール。 ●シャネルの代表作:リトル・ブラック・ドレス。 ・・・本文より2020/02/25

RYU

2
ファッションと都市の関係を描く。パリではパリコレなどで創造的に流行が作られ、ニューヨークではマーケティングを通じて流行が作られる。一方で東京は、ブランドの序列や、服のコンテクストがなく、若者独自の感性で流行は作り出される。東京にはルイヴィトンを持つ若者がいる。東京という街は様々なものの歴史や文化的背景を薄めて、取り入れながら増殖し続ける。2013/11/17

ubon-ratchat

1
東京の捉え方が「外」視点であることに注意せよ。そして、概論ちっくなので食い足りない部分もちらほら……。/あとがきで小林康夫の名が出てくるのは、井伊あかり(経歴読むともろに駒場組)の関係かな。2010/11/12

NARUKI

0
都市ごとのファッション傾向を相対化させることで個々の特性を明らかにしていく一冊。明瞭な語り口なため概論的知識を掴むには適当かもしれない。インターネット以後さらに加速したとされている場所性と文化の乖離だが、今後の社会においても本書のような差異は、特性はどのように維持されるのか。維持されないにせよ何が失われ何が得られるのだろうか。2017/05/19

サハ

0
パリはファッションを輸出するべき産業・文化としてとらえている。でも街の若者は必ずしも流行を追わない。NYは富裕層へ向けたマーケティングを通じて発達していく。東京は若者を中心にそのスタイルが発生した文脈などを無視してあらゆるものを取り入れていく。各国の歴史の長さやお国柄を反映していると思った。---(メモ)パリのひとたちが流行りでなくても年相応の素敵な服装をしているのも「歴史」かなと思った。NYの女性たちが画一的な格好をしていたのは・・なんでだろう。男性のほうがおしゃれだと思った。2014/11/09

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