平凡社新書
ぎりぎり合格への論文マニュアル

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  • サイズ 新書判/ページ数 211p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582851038
  • NDC分類 816.5
  • Cコード C0200

出版社内容情報

オリジナリティなどいっさい不要。苦手な論文試験を最小限の努力で合格するためのコツを惜しまず公開。ぎりぎりでの合格を目指す人のための画期的かつ究極の論文指南書。 「論文の書き方」は、類書が星の数ほどありますが、この「論文マニュアル」は、 良い論文を書こうとすることこそが論文執筆のつまずきの石だと主張しているという点で画期的なものです。論文とは、まずは形式であると筆者は言います。そのため、この本では、知っていそうで実は知らない論文の形式の基礎を懇切丁寧 に解説しています。ここで披露されている形式さえ守って論文を書けば、不合格にはできないぎりぎりの線は確保できます。
 ただ、この点ばかりを本書の特徴として強調しすぎると、ひじょうに単純なマニュアルのように聞こえてしまいますが、何度も論文で失敗したことがあるという筆者の書き振りは、体験に基づくひじょうにおもしろいエッセイでもあり、読み進めば進むほど論文執筆の深みも見えてくるという、絶妙なバランスの「論文作法」 に仕上がっています。本書はマニュアルの振りをしていますが、実は良質な「学問のすすめ」でもあります。
 本書を一読すれば、合格のためのテクニックが分かるだけではなく、論文を書き 続けるための元気が出てきます。この本は、小論文やレポート、あるいは卒業論 文を最小限の努力でパスしたいという「要領の良い」ひじょうに多くの人々のお 役にたつことでしょう。

内容説明

論文に「独創的な考え」や「オリジナリティ」など必要ない。必要なのは、論文という「形式」にしたがって書くことだけ。本書は、卒論や小論文試験に最小限の努力で合格したいという、そんな「要領のいい人」のための実践指南である。

目次

第1章 論文は楽しい
第2章 論文の基礎知識
第3章 論文を書く段取り
第4章 論文を書いている間の作業
第5章 論文の仕上げ
第6章 論文執筆あれこれ

著者等紹介

山内志朗[ヤマウチシロウ]
1957年山形県生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得。新潟大学人文学部教授。専門は中世哲学。専門のスコラ学だけではなく、現代思想、現代社会論、コミュニケーション論、身体論、修験道、ミイラなどについて研究し、さまざまなメディアで執筆活動をしている
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fu

26
「新聞・雑誌・テレビで取り上げられるような問題を論文の主題にしてはならない」今更だけど、大学時代に書いた論文は、当時施行されたばかりの法律に関するもので、まったく論文の体をなしていなかった。無知とは恐ろしいものだ。当時論文の書き方なんて全く知らなかったものですから。2015/07/11

らっそ

13
著者のトークイベントに参加して、どんなことを書かれているのか気になったので読んでみた。土屋賢二先生のような文体 書置:若いときは自分らしさやオリジナリティを求めたがるが、そういうのは,逆にみんな考えることでワンパターンで没個性的である/論文の課題とは、論文を書き進めるにあたり、具体的な段取り・手順を立てられるような具体性を持ったものでなければならない/インターネットは「空の箱」だから、何も見つからない/常識がない人間が書いた論文というのは、底が浅いし、薄っぺらになる2018/06/02

はるわか

8
ひどくない論文を書こうとしている非優等生のためのマニュアル。論文とは何かを論じる文章。論文の守るべき形式①問題意識、②問題設定、③論証・分析、④結論。「結論」にこだわるのは大間違い。問題に対してすべての論点を発見するのが「分析」、分析を通じて疑う余地のない、蓋然性の高い、または説得性を持った答えを見出すのが「論証」。作法①論文を書く前に「主題」「課題」「タイトル」を決定しておく、②「タイトル」は自分を追い詰めるためにある程度限定されたものの方がよい、③論文の「主題」を途中で変えるな。理論的考察と実地調査2015/09/14

tona

6
「論文執筆には肉体が一番大事」です。2014/06/09

ユカ

5
大学の先生って大変なんだね。ダメ論文いっぱい読んだのであろう、学生への叱咤愚痴文句激励。私も先生にバカと思われてんだろうな。参考になったのは「論文のタイトルに疑問形はダメ」「すぐに使えるフレーズ集」「書いている本人が面白いと思っていないことは、読んでいるほうも面白くない。文章を書くことを、義務・仕事・勉強にしてはならない。」せっかくの卒論、好きなことを調べよう。2017/07/04

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