中学生の質問箱<br> 「ハーフ」ってなんだろう?―あなたと考えたいイメージと現実

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中学生の質問箱
「ハーフ」ってなんだろう?―あなたと考えたいイメージと現実

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  • サイズ 46判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784582838664
  • NDC分類 316.8
  • Cコード C0031

出版社内容情報

「ハーフ」などの言葉は浸透しているが、現実には一人一人が様々な経験をしている。社会構造やイメージを問い直し、一人一人の声を聞き、人権やメンタルヘルスについて考える。
 
 最初に言いたいのは、もしあなたが何かで悩んでいたり何かの問題に直面しているなら、その原因を自分自身だけに求めて責めるのではなく、社会との関係性の中でとらえ直してほしいということです。
 私はある文章の中で、いじめや差別の原因について、「肌の色が原因でいじめられた」、あるいは「ルーツが原因で差別を受けた」という表現があるのを見かけたことがあります。現実に、「ハーフ」と呼ばれる子どもたちがいじめや差別を経験するケースはあります。けれどもそれを、その人自身の「ルーツが原因で」と言ってしまうと、「あなたに海外ルーツがあることが原因」、つまり「海外ルーツがあること自体が問題」で、「それでいじめが発生する」という話になってしまいます。(略)
 差別があるのはルーツや肌の色、髪質そのものが原因ではありません。
 (「はじめに」より)
 
 本の内容
 
 はじめに
 
 インタビュー 野本らなさん 野本アブルさん
 
第1章 「ハーフ」の問題は社会の問題なの?
  1 社会の問題として考えるってどういうこと?
  2 「ハーフ」の日常ってどんな感じ?

 インタビュー 川辺ナオミさん/加藤圭介さん/紗さん/入江晃樹アレハンドロさん

第2章 それぞれの経験が複雑ってどういうこと?
 
 インタビュー 鈴倉佳代さん/佐々木リアムさん/カーン ハリーナさん/山内里朱さん

第3章 「ハーフ」のイメージと現実は違うの?
  1 「ハーフ」の歴史は日本の歴史なの?
  2 「ハーフ」のイメージはどうやってつくられたの?

 インタビュー 杉本寛樹さん/清水紗織里さん/朴知佐さん

第4章 「当たり前を問い直す」ってどういうこと?
  1 差別ってなんだろう?
  2 だれも「偏見」から逃れられないの?

 インタビュー あんなさん/バーヌさん/戸田紗季さん/みちみちるさん

第5章 メンタルヘルスについてどう向き合うといいの?
  blossom the project 中川ホフマン愛さん
  African Youth Meetup 三浦アークさん、大塚エレナさん
  心理カウンセラー ラッシュ セリーナ萌さん

 インタビュー 齊藤 花ジェニファーさん/田村カエデさん

おわりに /参考にした文献


内容説明

「ハーフ」という言葉はよく使われるけれど実際にはどんな経験をしているのだろう?一人一人の声を聞き多様で複雑な現実を知る。シリーズ第15弾!

目次

第1章 「ハーフ」の問題は社会の問題なの?(社会の問題として考えるってどういうこと?;「ハーフ」の日常ってどんな感じ?)
第2章 それぞれの経験が複雑ってどういうこと?
第3章 「ハーフ」のイメージと現実は違うの?(「ハーフ」の歴史は日本の歴史なの?;「ハーフ」のイメージはどうやってつくられたの?)
第4章 「当たり前を問い直す」ってどういうこと?(差別ってなんだろう?;だれも「偏見」から逃れられないの?)
第5章 メンタルヘルスについてどう向き合うといいの?

著者等紹介

下地ローレンス吉孝[シモジローレンスヨシタカ]
1987年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。現在、立命館大学衣笠総合研究機構・研究員。「ハーフ」や海外ルーツの人々に関して情報発信するウェブサイト「HAFU TALK」を共同運営している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネギっ子gen

39
「ハーフ」という言葉はよく使われるが、実際は、どうなのだろう? 「ハーフ」と言われている当事者たちの声を聞くことを通し、社会学の(個人と社会の結びつきという)視点から問い直し、人権やメンタルヘルスについて考えた書。「中学生の質問箱」シリーズ第15弾! <差別があるのはルーツや肌の色、髪質そのものが原因ではありません>と強調する一方、<最初に言いたいのは、もしあなたが何かで悩んでいたり何かの問題に直面しているなら、その原因を自分自身だけに求めて責めるのではなく、社会との関係性の中でとらえ直してほしい>と。⇒2021/05/27

carl

19
ハーフの時代も変わったなぁ・・これからはクォーターが自慢しだしたりしそう。2021/07/03

kitten

13
図書館本。身近にいわゆる「ハーフ」の人が増えてきたので読んでみた。いじめられて当たり前、差別されて当たり前。自分の親ですら理解してくれない。想像以上に厳しい現実が待っていた。「マイクロアグレッション」言っている側が気づかないけれども、言われた側には刺さっているささやかな言動。ハーフではないけれども、傷ついている人に対して「センシティブすぎ」と考えることはあったので反省。「気にしないでよい」というのは、その人に与えられた特権なんだ。みんなが生きやすい世の中をつくるためには、まだまだ勉強が必要。2021/07/06

spatz

9
沢山のインタビューが掲載されている。名称にも色々ある。ハーフという言葉が広まったのは、70年代のグループ、ゴールデンハーフ、が始まりだって知らなかった。混血特有のお色気、舌ったらずの日本語、が可愛らしい、と言われ、イメージが固定化していく様。ハーフといえば白人女性、のようなイメージ。いじめ、差別。知らないうちに、日本語お上手ですね、って言葉は誉めているつもりでも傷ついてる人もいる。 知らないことがある、沢山の側面がある。 みんなちがってみんないい、て本当に実現している?2022/04/29

äï

4
大人になって忘れていたことを思い出させられる感覚に陥りました。当事者にとって1番辛いのは気持ちを共有する相手が少ないことだと思います。 誰かと共有したくても身近に似た境遇のひとがいない、いたとしても気の合う相手じゃなかったり。吐き出すだけでも気持ちは楽になるので、そういう場所を増やしていきたいなとは思っています。(何もできていないけれども)2021/07/13

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