内容説明
『徒然草』大流行の中でさかんに語られた兼好の伝記。実はそれらは偽の記録をもとに作りだされたものだった。好色法師からまことしき隠者へ、また南朝の忠臣へ―兼好像の変容を辿る。
目次
種生伝―元禄七年跋、正徳二年刊(篠田厚敬)
兼好諸国物語―宝永三年刊(閑寿)
奈良比野岡―享保十二年刊(利微)
兼好法師伝記考証―天保七年刊(野之口隆正)
参考資料 『園太暦』偽文
著者等紹介
川平敏文[カワヒラトシフミ]
1969年、福岡県生れ。九州大学大学院博士後期課程修了。博士(文学)。現在、熊本県立大学文学部助教授。専攻、日本近世文学
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