内容説明
『日本書紀』に続く編年体の勅撰史書で、全40巻。文武天皇元年(697)から90余年、日本が国家の体制を整え、独自の文化を開花させた時代を記す。本巻は巻21~31、廃帝(淳仁)・称徳(孝謙重祚)・光仁帝の時代、道鏡事件や恵美押勝の乱等、皇位を周る激動を伝える。
感想・レビュー
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中津川文美敏
1
続日本紀は小説よりも面白く特に仲麻呂の乱では絶対者で軍事力も掌握した仲麻呂が色々な場所で先を超され負けることが載っています。最初からほとんどが仲麻呂が権力軍事力をにぎり絶対者になっていく事柄が目立ちます。これに対し吉備真備が何回も左遷されますが、それでも仕事をしているのが色々の事項にあります。太宰府に就任していた時、将軍8人を真備のもとにいき諸葛孔明や孫子の兵法を学ぶとあります。70歳で東大寺長官で都に戻るとすぐ仲麻呂の乱が起こり、その日従三位に大抜擢されます。そして真備が戦略を練ったと書かれています。 2020/02/29