内容説明
遠く石鎚山を望み、伊予の街を歩く。畦地梅太郎は、久方振りに故郷の地を廻った。変わりつつある街の風景の中に、味わい深い風物と人の姿を見出し、故郷への愛を確信する。『山の眼玉』『山の出べそ』に続く、滋味溢れる異色の画文集。
目次
松山の町
道後平野
松前の町
郡中の町
犬寄峠
中山町
内子町
五十崎町
肱川
鹿野川〔ほか〕
著者等紹介
畦地梅太郎[アゼチウメタロウ]
1902年、愛媛県生まれ。版画家。20年、18歳で上京。油彩の自修期間をへて、版画家平塚運一の指導を受け、27年に日本創作版画協会展に鉛版画を初出品、入選を機に版画の道を歩み始める。のち木版画に移り、恩地孝四郎の影響を受けながら、40年頃より山を主題にした版画に取りかかり、山男など、版画作家として独自の世界を確立した。版画作品のほか、山の紀行文なども執筆し、多くの版画集、画文集を発表した。99年没
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