内容説明
練達の宗教思想史家と若き霊学者が透視した日本のエゾテリスム(秘教)とは何か?糞尿論、密教論、妖怪論、身体技法論…、全く新しい論点から「言霊のさきわう国」の秘奥を開帳する破天荒な試み。
目次
第1章 翁童論の問題圏(ガンディーのプロブレマティク;両性具有のトポス;老いと禁欲;密教あるいは肉の形而上学;性の魔術;魂が加速する)
第2章 サヴォワール・スカトロジク(括約筋の秘密;嗅覚と共痛感覚;気息のコスモロジー)
第3章 異貌の精神史(聖痕・汚穢・妖怪;変身のメトード;篤胤あるいは「もののけ」の国学者;音から声へ)
感想・レビュー
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くろさわ
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出てくる単語は普通の本ではあまりお目にらないようなものばかりで、検索ワードを拾うためにはとてもよい。文献案内もある。ということで、ようするにオカルト・ジャパン入門書。対談なので流れが多少散漫なのは否めないが、知らん話が多かったので面白かった。地元の寺の話も出てきたし。。。2014/12/10
hihuhihu
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著名宗教学者二人による、かなり砕けた対談。 プログレにまで話が及ぶ。 よりオカルトがエンタメ化した感のある昨今、このような学者による対談はあるだろうか。読みたい。2020/08/30