出版社内容情報
西洋美術史家にして現代思想のよき道案内である著者の小さな総括。黄金期70年代までの映画を真ん中に、美術、文学、思想、宗教を縦横無尽に語り尽くす快著。
内容説明
せめぎあう伝統と前衛。ルネサンスやバロックという偉大な遺産を受け継ぐイタリアで、現代の芸術は、いかに過去と向き合い、乗り越えるのか―映画と絵画と文学のうちに分光され屈折される多彩な光を読む。
目次
1 ピランデッロと初期映画
2 フェリーニとカトリシズム
3 パゾリーニと伝統のアヴァンギャルド
4 アントニオーニとイメージの迷宮
5 ベルトルッチと造形芸術
著者等紹介
岡田温司[オカダアツシ]
1954年生。京都大学大学院博士課程修了。京都大学名誉教授。西洋美術史。著書に、『モランディとその時代』(吉田秀和賞、人文書院)、『フロイトのイタリア』(読売文学賞、平凡社)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。