狼と人間―ヨーロッパ文化の深層

狼と人間―ヨーロッパ文化の深層

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  • サイズ A5判/ページ数 286p/高さ 22X16cm
  • 商品コード 9784582452105
  • NDC分類 489.56
  • Cコード C0022

内容説明

人間と狼のあいだに生まれた幻想と事象の歴史。

目次

オオカミの生態
オオカミの歴史
オオカミを殺せ
人間の心の中に生きるオオカミ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Homo Rudolfensis

12
☆4.4 狼と人間の関わりからヨーロッパ文化を読み取ろうとする、フランス人学者による研究。個人的に一番面白かったのはオオカミ使いの話で、ヨーロッパには近世までオオカミ使いと呼ばれる人々がいたそうです。その名の通り、オオカミを従える人で、やはり、当時の民衆からはかなり恐れられていたみたいです。ただ、その評判を利用して村人から金品を巻き上げていたならず者オオカミ使いもいたようで、領主の注意喚起の史料も残っています笑。2021/06/19

印度 洋一郎

6
フランス人研究家による、狼と人間との関係を考察した一冊。牧畜が重要な産業だったヨーロッパでは、庶民の大事な財産である家畜を狙う狼は、人類の天敵として忌み嫌われた。加えて、狂犬病に罹患した狼が人間を襲って感染させる事もあり、狼対策はヨーロッパ人にとって、常に関心事。中世~近世のフランスでは専門の役職があったほど。その他、有名なジェヴォーダンのベート、恐れと表裏一体の関係にある信仰される狼、多くの慣用句に残る「狼」という比喩、そして民間伝承の人狼や謎めいた「狼使い」等々、ヨーロッパ人と狼との深い関係がわかる。2013/08/31

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