文研じゅべにーるYA<br> おとなになれたら

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おとなになれたら

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  • サイズ 46判/ページ数 232p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784580825710
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8397

出版社内容情報

コンゴ民主共和国で、家族6人で平穏に暮らしていたテズの生活は、ある日一変した。隣国ルワンダで起こった大虐殺が、コンゴにも戦乱を及ぼしたのだ。学校が乗っ取られ、教師が殺され、それをかばったテズの父親も殺された。父を失った悲しみを癒す間もなく、一家は着の身着のまま逃げることを余儀なくされる。
着いたのはイギリス・ロンドン。肌の色、文化、何もかもが違う場所で、難民として申請を受け、眠るところすら定まらず暮らす毎日に、家族の心は荒んでいく。特に10歳のテズと、12歳のアディの仲には亀裂が生じた。それでも、住む場所を得るために、そしてまた学ぶことができるように、家族は過酷な日々を過ごしていく。
懸命に生きる一家を支える人たちも現れる。特に母の幼馴染で、同じく戦乱を逃れイギリスに住んでいたカイ一家との再会は、テズたちに希望を与える。しかしカイたちも、大きな傷を背負って難民となっていた。カイはコンゴで凌辱され、夫とは離婚し、戦乱を目の当たりにした息子のエトは精神を病んでいた。その傷はイギリスに来ても癒えることはなく、地域住民の差別の末、エトは命を落としてしまう。
やっとテズたち一家にアパートがあてがわれたが、そのあまりの劣悪さと、もう二度と会えないコンゴの人たちへの思いがごっちゃになって、母は起き上がれない。「私たちは地獄から脱出してきたと思った。でも、地獄を道連れにしてきただけのことだった」とカイは言う。それでも、一生懸命探せば幸せは見つかると信じるカイの言葉に、母はもう一度奮起する。
テズもアディも、イギリスの学校に通えることになった。テズは懸命に勉強して重機の運転士になり、戦乱を逃れた人たちが住める場所を作ろうと心に誓うのだった。

内容説明

あなたは将来の夢を語るとき、こんなふうに言ったことがありますか?「おとなになれたら」おとなになることが難しい、銃声の響く国から逃げてきたテズたち家族。それは、新たな困難の始まりであり、希望を持って歩む人生の始まりでもあったのです―。

著者等紹介

コーンウェル,ニキ[コーンウェル,ニキ] [Cornwell,Nicki]
イギリスで書店を営む両親のもとに生まれ、幼い頃から本に親しむ。児童養護施設で働いたのち、ソーシャルワーカーとなり、異文化・異人種の人たちと交わる。難民施設でボランティアをした経験をもとに「クリストフの物語」シリーズ(文研出版)や本書を執筆する。作家、画家、詩人として広く活動をしたが、2022に病没。本書が最後の作品となった

渋谷弘子[シブヤヒロコ]
東京教育大学文学部卒業。27年間群馬県の県立高校で英語を教えたのち翻訳の道に進む

牧野鈴子[マキノスズコ]
熊本県に生まれる。熊本短期大学教養科美術コース卒業。デザイン事務所勤務を経て画家となる。1983年、絵本『森のクリスマスツリー』(文研出版)でボローニャ国際児童図書展エルバ賞推奨(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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航輝

4
図書館本 コンゴからイギリスに逃げてきた難民申請家族の物語 最初の方で父親が亡くなったのはショックな事実 その後も差別や偏見だらけの中での生活でショックが続く ラストは落ち着いて学校に行けるまで だけど難民申請には時間がかかるから一時しのぎって感じしかしない2023/06/04

4
コンゴ共和国は長くに渡って内戦が続き、第二次世界大戦以後世界最大の死者をだしているのだそうだ。この本の家族も父親を殺され、なんとかイギリスへと逃げることに成功。命は助かったもののそこで生きていくことも大変なこと。明るい光が少し見えてきて、この家族の行く末が幸せであるようにと祈らずにはいられない。2023/04/14

ガロ

1
情勢が安定しないコンゴ共和国に住む家族に武装勢力が襲いかかる。父親は殺され、母親と子ども4人は保護を求めてイギリスに入る。一家は難民認定申請者となりる。難民認定されるには大変時間がかかり、汚いアパートに住み、ひたすら待つ。苦しい生活ではあるが、母国に帰ると命の危険があるから帰れない。他の国に助けを求めるしかない。ヨーロッパは比較的多くの難民を受け入れてきたが、最近は難民を受け入れない方向に舵を切っているという。現在、世界には八千万人以上の難民がいると言われている。2023/05/16

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