内容説明
おばあさんはふしぎな男の子にえほんをよんであげました。すると…。えほんをよんでもらいたくなる、心あたたまるおはなしです。
著者等紹介
肥田美代子[ヒダミヨコ]
大阪府に生まれる。大阪薬科大学卒業。参議院議員、衆議院議員を歴任し、子どもの読書推進活動に尽力する。日本児童文学者協会会員。現在、(財)文字・活字文化推進機構理事長、(財)出版文化産業振興財団理事長
小泉るみ子[コイズミルミコ]
画家。北海道に生まれる。早稲田大学文学部卒業。日本児童出版美術家連盟会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やすらぎ🍀
160
人は求められることを欲し、それに応えられたと感じたとき、充実を得られる。…子どもが育ち、静かになった小さな村に住むおばあさん。みんな元気にしているだろうから、寂しくはないんだけれど、なんだか最近ちょっと楽しいんだ。…自然と生まれた山のとしょかん。しかし毎日来るあの子は誰なんだろうね。…今日もおばあさんは、縁側に絵本をすべて並べて、みんなを待っていることでしょう。そして絵本を読んでいる声が、森のなかで響いていることでしょう。絵本は心を温め、優しさを育み、夢を広げる。さて、次は誰が来るのかな。何を読もうかな。2021/10/26
ぶんこ
68
素敵な絵本。 子供も巣立ち、一人暮らしのおばあさんのところに来た坊や。 絵本を読んでとお願いします。 読んでもらった絵本を借りて、幼い兄弟に読み聞かせしていました。 しかもお豆が焦げそうというところまで真似っこして、なんとも微笑ましい。 それを見たおばあさん、自宅の縁側に絵本を広げ、タヌキさんやうさぎさん、森の動物たちにもお披露目です。 いいなぁ、こんな図書館、私も開いてみたいです。2015/12/25
はる
66
ああ、凄く好きな世界。一人暮らしのおばあさん。あるとき現れた男の子に、毎日絵本を読み聞かせてあげるようになりますが…。可愛い物語。うちにも昔読んであげた、たくさんの絵本を入れた箱があります。こんな男の子がやってきたらきっと楽しいだろうなあ。本を並べるおばあさんが可愛い。2015/12/10
Willie the Wildcat
53
「あたり~、たぬき!」と次男。子供の自立、共働き(!)の両親。お互いの寂しさを支えあう・・・、というより共通の自由時間と趣味(もちろん読書)を楽しむ。少年がおばあさんの話を真剣に聞き入る理由。優しさが溢れる。こんな図書館があってもいいなぁと感じさせてくれるように、絵も優しさ一杯。2013/01/03
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
42
1人暮らしのおばあさんの所に、本を読んでと夜な夜な現れる男の子。この男の子の正体は・・・。すぐに正体が分かりますが、おばあさんとの絆がまた出来たような気がしました。山の中でもこうやって色んな動物たちがやってくる私設(?)としょかんっていいな。2017/11/11