内容説明
一年生になったばかりのハルオ。ある日、学校にへんてこな手紙がとどきます。「おともださにナリマ小」って、書いてあります。いったい、どんな意味でしょう?そして、だれがなんのために書いたのでしょう?じつは、ハルオだけが、そのわけをしっていました。
著者等紹介
たかどのほうこ[タカドノホウコ]
1955年函館生まれ。東京女子大学文理学部日本文学科卒業。作品に、『いたずらおばあさん』(フレーベル館・以上二作で路傍の石幼少年文学賞受賞)『のはらクラブのこどもたち』(理論社)『十一月の扉』(リブリオ出版・産経児童出版文化賞受賞)などがある
にしむらあつこ[ニシムラアツコ]
1972年東京生まれ。文化服装学院卒業
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感想・レビュー
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chiaki
35
なんだか奇妙なタイトルに惹かれました。入学して間もないハルオが登校中に迷子になって辿り着いた先の学校にいたのは…!?コーンキーンってゆうチャイムの音もおかしいし、やたらコホンコホン咳をするのもなんだかおかしい。そういえば、「ひっかく」とか「かみつく」もそういうことだったのかと納得。笑 そして、「せえっぱい」のお手紙がとても愛らしく、ラストはほっこり。きゅうきょ、えんそくにへんこうした山べこ小ガッココーちょー、たいひん、おやさ四い!!2019/03/21
anne@灯れ松明の火
31
「高楼方子。十一月の扉を開けよ読書会」にて。11月も終盤で、気軽に読めそうな短編を探していて、「おともだち」ん? 「おともださ」? と、タイトルにくすっ。引っ越したばかりで、1年生の入学式を終えたばかりのハルオ。友達との関係にもまだ不安がある時に、登校時、置いて行かれたと思い、慌てて走り出すと……。さあ、表紙のハルオそっくりの子は誰だと思う?^^ 子どもの気持ちを本当にうまく描き出し、唯一出てくる大人=校長先生の対応もとても良く、ラストはワクワク♪ にしむらあつこさんの挿絵もかわいい。2018/11/28
ぱお
28
こんな友達、ほしいな~(^^♪はじめは、ドッペルゲンガーかと思いました。だまされた~2015/02/23
gtn
25
異文化のつなぎ役になる嬉しさと誇りが伝わる。2021/12/16
かおりんご
24
児童書。主人公は山あいの小学一年生の男の子ハルオ。きっかけは、ハルオがキツネの小学校に迷い込んでしてしまうところから始まります。はじめは、自分がキツネの小学校に紛れ込んでいることに気付いていないから、違和感を感じつつも授業に参加しているのですが、、、読み聞かせるなら、一年生にぴったり。間違った字をどう説明するかが、難しそうではありますが。一人読みをして、キツネが書いた漢字や文字の間違え方に気付くのは、二年生くらいからかな。2019/09/27