内容説明
第三高等学校(現京都大学教養部)で織田作之助と同級になって以降、共に青春を謳歌しながら純血無頼派作家の生き様を身近に見、戦後文壇を生きてきた88歳の作家の、懐かしくも貴重な私記。
目次
青春の文学放浪記
戦後文壇放浪記
「虚」の華やぎ―戦後・京都の織田作之助
互い違いの枕
精魂傾けた愛
山椒焼きとステーキ
一通の書簡から
坂口安吾瞥見
完結した人生
オダサクの韜晦―付、戦後が過ぎたその後に
無頼派における文学の青春―織田作之助を中心に
天国より―byオダノウィッチ・サクノスキー
ややこしくも懐かしき―太宰治、理由あって林芙美子を訪ねる事
著者等紹介
青山光二[アオヤマコウジ]
1913年神戸市生まれ。1939年東京大学文学部卒業。教職等を経て、本格的な作家活動に入る。叙情と主知の渾然たるセンシブルで静謐な文体が特徴。日本文芸家協会理事。日本文芸著作権保護同盟会長
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