内容説明
誰が「悪魔の感染症」を目覚めさせたのか。森林破壊、都市化…人が野生動物の生息地を侵した結果、未知の生命体が人に逆襲し始めた。
目次
第1章 感染症克服の幻想を打ち破った新興感染症
第2章 熱帯雨林に潜む出血熱ウイルス
第3章 アフリカの風土病:ラッサ熱
第4章 異常気象で出現したウイルス:シンノンブレウイルス
第5章 家畜が増幅するウイルス
第6章 第2のスペイン風邪?
第7章 近代畜産の副産物・狂牛病(牛海綿状脳症・BSE)
第8章 海を渡るウイルス:ウエストナイルウイルス
第9章 ウイルスとともに生きる
著者等紹介
山内一也[ヤマノウチカズヤ]
1931年生まれ。横浜市出身。1954年東京大学農学部獣医学科卒業。北里研究所、国立予防衛生研究所を経て、1979年東京大学医科学研究所教授。現在、日本生物科学研究所理事・主任研究員、東京大学名誉教授。専門はウイルス学、とくにウイルス感染での発病メカニズムの研究。最近は動物バイオテクノロジー分野にも深くかかわっている。著書に『ウイルス感染と免疫』(中外医学社)、『プリオン病』(近代出版)、『エマージングウイルスの世紀』(河出書房新社)、『異種移植』(河出書房新社)ほか
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