左近〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 382p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569826998
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

本能寺の変、そして豊臣から徳川へ。激動の中、島左近は己の信ずる道を行く。著者急逝により未完となった大作。縄田一男氏の解説付。

【著者紹介】
作家

内容説明

織田信長に従い、大和国の守護となった筒井家は、明智光秀の寄騎として各地を転戦。しかし天正10年(1562)、本能寺の変が起こる。去就を決しかねる筒井家にあって、ひとり落ち着いている島左近は、偵察に出た先で山伏を捕捉。まだ若いその山伏は、「羽柴筑前守秀吉が奏者、石田佐吉三成」と名乗った―。

著者等紹介

火坂雅志[ヒサカマサシ]
1956年、新潟県生まれ。早稲田大学卒業後、出版社勤務を経て、88年、『花月秘拳行』でデビュー。2007年、中山義秀文学賞を受賞した『天地人』は、09年のNHK大河ドラマの原作になった。15年、58歳で逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナイスネイチャ

185
図書館本。関ヶ原の手前で未完・・。ある意味読者の想像力を掻き立てられますね。左近から見た石田三成もちゃんと主君の人望の無さ、人心を把握出来ない性格を飲み込み、私欲のなさ、ただ一途に豊臣家の為に生きる三成に生涯を共にした素晴らしい武将だとわかりました。驚いたのは60歳越えて関ヶ原に挑んであの活躍だったんだと。「天下家康伝」も読んでみたいです!2015/11/22

starbro

58
上巻の動の脇役、松永弾正に替って、下巻は静の脇役、石田光成です。結局、関ヶ原の手前で絶筆となっているため、島左近の最期の戦い・壮絶な死は描かれていませんが、義を貫く生き様・志は十分感じられました。全部完成していれば、上・中・下巻で1,000Pの大作になっていたことを思うと大変残念でなりません。前作「天下」と本作「左近」は対になっていますが、二作合わせて、火坂雅志の遺作と考えたいと思います。改めて心よりご冥福をお祈り申し上げます。2015/10/07

ばっか殿すん

33
まず作者の火坂さんのご冥福をお祈りして合掌…。この大作が未完のままに終わったのが残念無念。。しかし、それでも島左近清興の生きざま此処にあり。かっけぇ。。かっけぇなぁ。。もう。。2015/12/07

kiyoboo

32
冒頭から本能寺の変、石田三成との出会い、山崎の戦いと目まぐるしく始まる。左近の従する筒井家には「明智に加担しなければ領土を安堵する」という秀吉の器量、歴史が大きく動く。やがて筒井家から豊臣秀長、そして三成に出仕する。ラストには家康の暗殺を企てるが仲間の裏切りで失敗する。悲しいかな作者死去のため、ここで終わる。関ヶ原での戦いは、あとがきで引用文があり、想像しながら納得できた。本当に惜しい作家がなくなった。いい作品を読めた。2016/05/18

onasu

28
下巻は本能寺の変前夜から、変後筒井家を辞去し、浪々の後に石田三成に仕え、大坂での徳川家康襲撃まで。  火坂先生絶筆となり、この後の戦支度や関ヶ原の合戦が描かれていないのは残念この上ないが、意外にもここでの終わりもあり。  筒井家を離れた事情、「のぼうの城」の折は、大和大納言に仕えて小田原に参陣していたとか、恥ずかしながらの年来の疑問は解消されたが、三成に仕える件はやや花に欠けるか。  火坂先生の謳う漢(おとこ)としての左近は感じられたが、歴史に名を遺すほどには…。歴史ものとしては、充分に堪能できました。2016/02/22

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