PHP新書<br> ラジオの戦争責任

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ラジオの戦争責任

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  • サイズ 新書判/ページ数 259p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569697758
  • NDC分類 699.21
  • Cコード C0221

内容説明

なぜ当時の国民は太平洋戦争を支持したのか?この根本的な疑問に答えるために、本書では、戦前戦中のラジオ放送にかかわった五人の人物を取り上げる。労働=修行の思想を説いた高嶋米峰と、それを引き継いだ友松圓諦、受信機の普及に情熱を燃やした松下幸之助、「大東亜共栄圏」を広めた松岡洋右、玉音放送の真の仕掛け人・下村宏。これまで見過ごされていた「声の文化」の歴史的影響力を真正面から検証する。昭和天皇の「終戦の御聖断」の内幕も新資料から明らかに。当時世界最強のマスメディアの功罪。

目次

序章 世界最強のマスメディア・日本のラジオ
第1章 「超絶」の演説家高嶋米峰
第2章 時代の寵児友松圓諦
第3章 熱意の商人松下幸之助
第4章 希代のラジオ扇動家松岡洋右
第5章 玉音放送の仕掛け人下村宏
終章 昭和初期ラジオの功と罪

著者等紹介

坂本慎一[サカモトシンイチ]
1971年福岡県生まれ。獨協大学外国語学部ドイツ語学科卒業、京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了、大阪市立大学大学院経済学研究科後期博士課程修了。博士(経済学)。専門は日本経済思想史。慶應義塾大学図書館非常勤研究調査員を経て、現在、PHP総合研究所主任研究員。明治・大正期の新仏教運動や昭和初期の真理運動と、松下幸之助の思想との関連を調査。ラジオによって広められた「声」の思想史という観点と、仏教経済思想という新しい枠組みによって独自のアプローチを試みている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tolucky1962

6
仏教演説家高嶋,友松。普及に貢献した松下。演説で大衆を煽った政治家松岡。玉音放送を指揮した下村。ラジオで戦争に熱狂,玉音放送で敗戦を受け入れ。演説上手な政治家は権力を掌握。教養放送から絶叫調戦争報道へ。国民は新聞を抜く契約数のラジオで開戦終戦を知った。和風家屋の音漏れで普及率以上に影響が大きく戦争に扇動した。話し言葉ラジオは脈絡,分析が弱い,保守的で伝統重視,競争・攻撃・感情的という。大東亜共栄圏などが,戦後は民主主義が曖昧に使われる。戦後テレビ時代が過ぎ,今はネット。2世代前の考察から考えるメディア論。2023/02/10

カルバンク

1
戦時中 日本軍がラジオをどのように利用し国民に戦争を認めさせたか、の内容と思い読み始めた。だが話はラジオ創成期の出演者のプロフィールから始まり閉口した。ほとんど知らない人ばかり。それでも松下幸之助の章と終章は読み終えたが、私にはハードルの高過ぎる著書でした。「責任」の所を中心に読みたかった。失礼しました。2022/08/27

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