PHP新書<br> 武満徹―その音楽地図

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武満徹―その音楽地図

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  • サイズ 新書判/ページ数 213,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569642130
  • NDC分類 762.1
  • Cコード C0273

出版社内容情報

日本人の誰もがより深く接したいと思いながら、聴く機会をもたずにいる世界的な作曲家・武満徹の音楽を、万人向けにわかりやすく解説。

尺八と琵琶を西洋のオーケストラと同じステージにのせた《ノヴェンバー・ステップス》で、音楽史に新しい1ページを開いた作曲家・武満徹(1930―1996)。だが、世界的に有名なこの曲には、わかりやすいメロディがあるわけではない。沈黙が多く不協和音ばかりが目立つ。それゆえ武満徹は、「前衛」と呼ばれる現代音楽の担い手として、人々の心に記憶されることとなる――。しかし、この作曲家はけっして「前衛」では終わらなかった。仕事の幅は思いのほか広く、映画音楽、テレビ番組、CM、ポップ・ソング、ビートルズの編曲までやっている。児童施設では、武満の音楽を聴いた子供たちが、目に涙を浮かべていたという。映画を愛し、ギターを愛し、ビートルズを愛した世界的作曲家のほんとうの姿とは? 難解といわれる現代音楽を、私たちはどのように聴けばいいのか? 本書は武満徹の音楽を、重層的かつ横断的に案内する。現代音楽最良の入門書である。

●第1章 声から 
●第2章 秋から冬へ 
●第3章 愛するひびき 
●第4章 映画をめぐって 
●第5章 水の変容 
●第6章 併行する時代

内容説明

尺八と琵琶を西洋のオーケストラとおなじステージにのせた「ノヴェンバー・ステップス」で、音楽史に新しい一ページを開いた作曲家・武満徹(一九三〇‐一九九六)。この作曲家の仕事の幅は思いのほか広い。映画音楽、テレビ・ラジオ番組、コマーシャル、ポップ・ソング、ビートルズの編曲までやっている。そして現代音楽とポップ・ソングは平行するばかりではないのである。難解といわれる現代音楽を、私たちはどのようにして聴けばいいのか?武満徹の聴き方を、本書では、万人向けにわかりやすく解説する。

目次

第1章 声から
第2章 秋から冬へ
第3章 愛するひびき
第4章 映画をめぐって
第5章 水の変容
第6章 併行する時代

著者等紹介

小沼純一[コヌマジュンイチ]
1959年8月東京生まれ。学習院大学文学部フランス文学科卒業。早稲田大学文学部助教授。音楽文化論、音楽・文芸批評の分野で幅広く活躍
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とす

1
武満徹の作品をシリーズごとに知ることができる。昔は武満の曲なんてわかるわけがない、と思いこんでいたけれど、「波の盆」を聴いてから考え方が変わった。紹介されていた曲のすべてを聴くことができるのはいつになるかわからないけれど、著者の言うとおりわかるわからないは問題ではないのである。2016/01/08

よう

0
武満徹の名前に惹かれて読み始めたものの、率直に言ってあまり読む必要はない。タイトルからは想像し難いが、つまりは武満の音楽入門。章ごとのテーマに沿った曲が紹介されている。しかしパンクバンドのように一曲が2分で終わるならまだしも、武満の曲を次々と紹介されたところで、それを追って音楽を聴くことはまず不可能。読み始めこそ気になる曲名に印つけたりするものの、すぐに読み飛ばし始めた。また、あとがきに筆者自らがこの本は5日で書き上げた、と書いているが、まさに書きなぐった、という印象がどの章からも伝わってくる。2017/09/05

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