PHP新書<br> 新選組日記―永倉新八日記・島田魁日記を読む

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新選組日記―永倉新八日記・島田魁日記を読む

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  • サイズ 新書判/ページ数 321p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569630083
  • NDC分類 210.58
  • Cコード C0221

出版社内容情報

新選組結成から瓦解までの実像が明らかに。

副長助勤・永倉新八の幻の手記『浪士文久報国記事』と、『島田魁日記』を読み解く。池田屋事件、箱館戦争など、新選組の実像が明らかに。

峻烈な隊規のもと、繰り返される血の粛清……。歴史上敗者となった新選組には、つねに陰惨さがつきまとう。だが、史料を丹念に読み込めば、剣の腕を磨き、国家の大事に志を抱いた純粋な若者の姿が浮かび上がる。

▼本書は、明治まで生き残った幹部・永倉新八の手記『浪士文久報国記事』と、副長・土方歳三の信頼が厚く、永倉と行動をともにしていた島田魁の日記から、新選組の実像に迫る。

▼少数の隊士で踏み込み、その武勇を天下に轟かせた池田屋事件、長州藩との激戦に勝利した禁門の変、「朝敵」となり敗北した鳥羽伏見の戦い、新選組瓦解へとつながった甲州勝沼の戦い、激しい砲撃戦に見舞われた会津戦争、奇襲作戦で挑んだ宮古湾海戦、そして土方歳三が最期を迎え、降伏を余儀なくされた五稜郭の戦い……。彼らはこれらの戦場でどのように戦ったのか。近藤勇、土方歳三、沖田総司らの姿はいかに映ったか。

▼「誠」を貫いた男たちの姿を克明に綴った行動録を読み解く。

●第1章 浪士文久報国記事(一) 
●第2章 浪士文久報国記事(二) 
●第3章 浪士文久報国記事(三) 
●第4章 島田魁日記(一) 
●第5章 島田魁日記(二)

内容説明

峻烈な隊規のもと、繰り返される血の粛清…。敗者となった新選組には、陰惨さがつきまとう。だが、史料を丹念に読み込めば、剣の腕を磨き、国事に志を抱いた純粋な若者の姿が浮き上がる。本書は、明治まで生き残った幹部・永倉新八の手記『浪士文久報国記事』と、副長・土方歳三の信頼が厚かった島田魁の日記から、新選組の実像に迫る。池田屋事件、鳥羽伏見の戦い、箱館戦争…。彼らは戦場でどう戦ったのか。近藤勇らの姿はいかに映ったか。「誠」を貫いた男たちの姿を克明に綴った行動録を読み解く。

目次

浪士文久報国記事
島田魁日記

著者等紹介

木村幸比古[キムラサチヒコ]
1948年、京都市生まれ。国学院大学文学部卒(近世思想史)。現在、霊山歴史館学芸課長、岩倉具視対岳文庫長。幕末維新史に関する評論を多数執筆。1991年、維新史の研究と博物館活動で文部大臣表彰、2001年、生涯学習推進で京都市教育功労者表彰を受ける
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さくら餅

8
永倉新八の「浪士文久報国記事」と「島田魁日記」が収録されています。永倉の日記は以前読んだことありますが、島田の日記は初めて読みました。現代文に訳されているとはいえ、なかなかに読みづらい。ですが当時の状況が詳細に記されており、迫力があります。島田の日記は淡々とした文章の中に感情的になるところが所々あり、特に近藤勇が処刑されるところや五稜郭降伏は読んでいる私にも島田の心情が滲んできて涙腺が緩みました。島田魁がもっと好きになりました。2018/07/28

なつきネコ

7
報国記事は講談師に貸すためか、島田魁日記よりも戦いの描写が長い。貸して紛失したのは松村蔵書印の彼が借りパクしたのか。力士殺傷事件で舟を降りたのは新八は斎藤の腹痛、魁は与力の風聞の探索と違い。池田屋で探索していた人を魁さん、丞君、浅野薫、川島勝司と記す。かと思えば感情が爆発したりする母に会えて嬉しいとか、近藤さんの死を誉めている。古文の単調さから感情がこぼれる所に魁さんはいい人だなと思う。榎本自身が斬り込む辺りに彼も戦ったんだな。歳三の死が短いのはそばにいないのか。函館の歳三の詳しく語ってくれて良かった。2018/07/12

リュウジ

5
小説ではなく個人の日記。永倉日記は主に江戸の浪士組から会津での戦いまで、島田日記は京都での新選組設立から土方の死まで。上段に日記原文、下段に現代語翻訳、節目に著者解説の体裁。小説のようなドラマチックな組立てでないことが逆に新選組が辿った道程が生々しく。例えば大坂の相撲取りとの揉め事、池田屋騒動、油小路の戦いなど。またこの日記のみ記された事柄も多々あり、本人の誤記か誇張か誤認かなどの点も解説で言及、興味深く。ただ現代語併記と言っても前後関係は省かれているので何が起こっているのか、読み込めなかった箇所もあり。2007/12/08

Myan2Myan

5
前半は永倉新八の日記で、顛末記よりもより具体的に事実が日記として記録されています。後半の島田魁日記は現代語訳がついていましたが、あまり知らない登場人物や軍艦もいっぱい出てきて、少々読み辛かったです。宮古湾から函館までの日記では、土方歳三の指揮官としてのカリスマ性、最期まで誠の志を持って散っていった生き様がやはり凄いなぁと思いました。2014/05/17

まみこ

4
永倉新八と島田魁の日記と作者による解説が書かれている。 p318「(函館降伏時)しかし抑え忍ばなくてはならない。我ら自ら蝦夷の片隅の義により、十死あり一生なし。(死に場所をなくした)今日、手足に異常がないといえども天を恨むか人を恨むか。」 やはり実際に渦中に身を置いたからこそ書けることが多々あると感じた。島田魁の日記からは土方の統率力や戦の才能そして最後まで失わない志を感じ、胸に迫るものがあった。島田魁が生涯土方の戒名を肌身離さず持っていたことからも、彼がいかに仲間から信頼されていたかが伺われる。 2023/02/01

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