内容説明
本書は、東京都庭園美術館で開催された展覧会「日本のジュエリー100年―私たちの装身具:1850‐1950」のカタログとして編まれたものです。書籍化に当たり「用語解説」と「年表」を巻末に補足しました。
目次
第1章 外国船の到来と装身具
第2章 明治の名工と博覧会
第3章 明治政府と洋装化
第4章 明治後期:ジュエリー産業の黎明
第5章 大正‐昭和期:日本製ジュエリーの時代
第6章 工芸改革期の装身具
第7章 アール・デコと日本製ジュエリーの成熟
第8章 戦時期から占領期のジュエリー
第9章 コンテンポラリー・ジュエリーへの道
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
G-dark
14
アンティークジュエリー好きには堪らない本!高価なジュエリーを所有していた当時の富裕層も凄いけれど、それらを作り出した職人技の素晴らしさに頭が下がります。しかし、こうした製作技術の一部は戦争のせいで断絶し、ジュエリー作品そのものも多くが失われたそうです…。戦争は多くの人間や動物の尊い命を奪うだけでなく、美しい物や、美を生み出すために先人たちが継承してきた技も奪います。あらゆる意味でもう二度と戦争をしてはいけませんね…。2020/08/25
ぺけぽん
13
とうとうぽちっちゃったよ。そしてこの本に2009年からいれあげていたことに今日気がついたよ。どんだけ好きなんだか。2012/09/02
ちはや
9
和モダンここに有り!と言ったところか。帯留め、簪、素敵すぎる。鼈甲、珊瑚、水晶、瑪瑙。ムカデモチーフの帯留めがあったけど「客足繁く」と客商売相手の関東の女性に流行ったとか。ふーん、でもリアルすぎて気持ち悪いけどな(笑)2017/03/12