心理学のための質的研究法入門―創造的な探求に向けて

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  • サイズ A5判/ページ数 277p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784563056674
  • NDC分類 140.7
  • Cコード C3011

内容説明

さまざまな学問領域で重視されてきている質的研究法を心理学の調査・研究にとりいれるための必携の入門書。質的研究を行う上で踏まえておくべき認識論的基盤を詳細に解説し、グラウンデッド・セオリー、解釈学的現象学、ケース研究、言説心理学、フーコー派言説分析、メモリーワークという6つのアプローチによる研究方法を具体的に紹介する。各章ごとに訳者による解説を加え、日本における研究の現状を概観するとともに、日本語で読める参考文献もあげている。また、巻末の付録には学生による質的方法を用いた研究例を載せ、研究の手順を実践的に知るために最適な資料となっている。研究のプロセスを知への創造的な探求の過程としてとらえなおした本書は、量的研究に飽き足らない研究者・学生に、数字では測れない本質に迫るための第一歩を導いてくれる。

目次

1章 レシピから冒険へ
2章 質的研究のデザイン
3章 グラウンデッド・セオリー
4章 解釈学的現象学
5章ケース研究
6章 言説心理学
7章 フーコー派言説分析
8章 メモリーワーク
9章 質的研究の質
付録(「支配」(dominance)から理解されるのは何か?―記憶をもとにした解釈
ある異性愛関係とあるレズビアン関係におけるDVの質的研究
芸術作品を見るときの情動経験―ナショナル・ギャラリーでの観察)

著者等紹介

ウィリッグ,カーラ[ウィリッグ,カーラ][Willig,Carla]
ロンドン市立大学講義担当教授。心理学における質的研究法についての講義を10年以上担当している。認識論や言説分析の応用についての論文・著作多数

上淵寿[ウエブチヒサシ]
1989年早稲田大学教育学部教育学科教育心理学専攻卒業。1997年東京大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得退学。1997年東京学芸大学教育学部講師。1999年同助教授、現在に至る

大家まゆみ[オオイエマユミ]
1994年東京女子大学文理学部心理学科卒。2000年慶応義塾大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。2000年佐野短期大学講師、現在に至る

小松孝至[コマツコウジ]
1995年東京大学教育学部教育心理学科卒業。2000年東京大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得退学。2000年大阪教育大学教育学部助手。2002年同講師、現在に至る
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

そら

1
データから仮説を「発見」する。この本では、質的研究の5つのデザインについて、それぞれ事例を載せて「流れ」が説明されている。特に、グラウンデッド・セオリーに関心をもった。自身、仮説検証とは異なる研究デザインがあることは知らなかった。別の視点をもてるように、今後も深めていきたい。2011/12/14

Re

0
質的研究に関する本の中では一番お役にたったやつ!十分ではありませんが、浅く広い知識づけにはよかったです。2014/09/15

Masataka Saitou

0
データから仮説を「発見」する。この本では、質的研究の5つのデザインについて、「流れ」が説明されている。特に、グラウンデッド・セオリーに関心をもった。仮説検証とは異なる研究デザインがかかれている。2013/04/22

ЯeoN_Hoff

0
冒頭の、一章み。2010/04/27

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