内容説明
私立探偵メグが引き受けたのは、夫の出張中に妻が浮気をしてないか、という調査。まあ、よくあるタイプの仕事だった。これで年が越せる。ターゲットの家の向かいのマンションから監視を続けるメグ。だがいつまでたっても動きはなかった。灯りはついているのになぜか人のいる気配がない。おかしい。不審に思って駆けつけると、家にいたはずの妻はどこにもおらず、かわりに、海外へ出張に行ったはずの夫の惨殺死体が…。そしてさらに事件はとんでもない方向へと転がってゆく。軽ハードボイルド+コージー+本格推理。
著者等紹介
柴田よしき[シバタヨシキ]
1959年東京生まれ。青山学院大学を卒業後、95年に『RIKO 女神の永遠』(角川文庫)で第15回横溝正史賞を受賞。ハードボイルドから本格ミステリ、SF、伝奇、ホラーにいたるまで、幅広い作風が支持されている
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみねこ
65
ヴァンパイアと人間が共存している世界。探偵も刑事も。殺害現場に大量のクリスマスローズが散りばめられた連続殺人の謎。軽く楽しめるのでたまに読むには良いかも。2018/03/07
♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤
37
クリスマスにちなんだ本を読んでみた。昨日読んだ『Vヴィレッジの殺人』の続編。Vヴィレッジ村を出て人間の世界で探偵を営んでいるヴァンパイアのメグ。受けた依頼はよくある浮気調査。そのはずが、同時期に発生したクリスマスローズが周りに置かれた3件の連続殺人事件に巻き込まれる。詳しい事件現場の描写があったり、ヴァンパイアならではの特徴が事件を解く鍵となっていたり、事件の捜査に重点が置かれていたりと前作より充実した内容。2020/12/24
ブラックジンジャー
9
吸血鬼なので全体的にはライトではあるけど、前作より少しミステリーっぽい感じになってたー(´∨`)なんとなく太郎さんがお気に入り。2014/09/03
星落秋風五丈原
8
さびしい年末の懐をあっためようと私立探偵のメグが引き受けたのは、夫の出張中に妻が浮気をしていないかという調査。なんの変哲もないよくあるタイプの仕事だった。ターゲットの家の向かいのマンションから映画『裏窓』みたく推理小説家の太郎と監視を続けるメグ。だがいつまで経っても動きはなかった。灯はついているのになぜか人のいる気配がない。おかしい。不思議に思ってかけつけてみると、家にいたはずの妻はどこにもおらず、かわりに海外に出張に出ていったはずの夫の惨殺死体が。そして更に事件はとんでもない方向にと転がっていく2004/02/14
ゆみこ
6
柴田よしき初読。プロレベルの愛好家って記述あったっけ?年の功ってこと?2019/04/22